産業廃棄物20種類の一覧と分類!建設・加工業者向けに基本をわかりやすく解説

産業廃棄物20種類の一覧と分類!建設・加工業者向けに基本をわかりやすく解説

【要点まとめ】

■産業廃棄物は廃棄物処理法によって全20種類に分類され、大きく「あらゆる事業活動に伴うもの(12種)」「特定の事業活動に伴うもの(7種)」「その他(1種)」に分かれます。
■同じ品目でも排出元の業種によって扱いが変わり、建設業(工作物の新築・改築・除去)から出る「紙くず」「木くず」「繊維くず」は産業廃棄物となります。
■電気工事の現場等で発生する梱包用のダンボール(紙くず)は産業廃棄物ですが、事務所で発生するコピー用紙は一般廃棄物になるなど、現場での判断には注意が必要です。
■廃棄物の種類を誤ると、収集運搬業者や処分業者と正しい委託契約を結べず、法令違反に問われるリスクがあるため、正確な分類が適正処理の第一歩です。

こんにちは。10/1に神奈川県で行政書士事務所の開業を予定しています藤原素雄です。
これまで建設・製造業界において、現場監督10年以上、購買業務6年、ISO14001内部監査員など20年以上の実務経験を積んでまいりました。また、環境先進県である静岡県では4年間、特別管理産業廃棄物管理責任者および産業廃棄物管理責任者(静岡県条例)を務めた経験もございます。

これらの現場経験と法務の知識を活かし、建設業や製造業の皆様に役立つ実務的な情報をお届けしていきます。今回は、基本となる「産業廃棄物の種類一覧」について解説いたします。

(1)産業廃棄物とは?(廃棄物処理法による定義と分類)

産業廃棄物は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」および同法施行令において、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち全20種類が規定されています。

大きく分けると、以下の3つに分類されます。

■あらゆる事業活動に伴って生じるもの(12種類)

■特定の事業活動に伴って生じるもの(7種類)

■その他(1種類)

現場での確認用に、わかりやすく一覧表にまとめました。

(2)【一覧表】産業廃棄物の種類(全20種類)

(3)現場での要注意ポイント:電気工事の「紙くず」は産廃?

一覧表にある通り、特定の事業活動に伴う「紙くず」「木くず」「繊維くず」には、建設業(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたもの)より生じたもののみとなります。例えば、電気工事の現場で器具を開梱した際に出た梱包用の紙くずは、一般廃棄物ではなく「産業廃棄物」として処理する必要があります。
(※ただし、事務所内で発生したコピー用紙などは「事業系一般廃棄物」となりますので、発生場所と状況による区別が必要です)

(4) 正しい分類が適正な「委託契約」の第一歩

実際の現場では、上記以外にも「金属くずと廃プラスチック類」が混ざった混合廃棄物など、判断に迷うケースが多々発生します。

自社の事業活動や現場の状況から、「どの種類の産業廃棄物が発生するのか」を正確に特定することは、適正な処理を行うための第一歩です。種類を誤ると、収集運搬業者や処分業者と正しい委託契約を締結できず、思わぬ法令違反に繋がるリスクがあります。

こうした現場目線での廃棄物処理法の解釈や、適正な委託契約書の作成サポートなど、建設・製造業の皆様を法務面からバックアップしてまいりたいと思っております。

この記事を書いた人 Wrote this article

藤原 素雄

藤原 素雄

建設業・サービス業界にて20年以上、現場監督や設備購買、コンプライアンス推進の実務を経験。購買部員として数千件に及ぶ発注実務をこなし、下請取引と法令遵守の専門家です。 ISO(9001/14001/IATF16949等)推進員や内部監査員の知見も有しており、取適法(旧下請法)や建設業法に準拠した契約書・発注書面の作成から、社内規定の構築までサポートします。建築物石綿含有建材調査者や特管産廃管理責任者など現場資格も多数保有。長年の実務経験を活かし、発注側・受注側双方が安心して取引できる環境づくりと、より良い社会の実現に貢献いたします。